観客と選手の距離近く…ハム新球場準備会社社長
「車の割合増やす」

■球場の魅力向上
 福田社長が語る構想によると、新球場は観客と選手の距離を様々な形で近づける。高額のVIP席付近には、控室とグラウンドを
行き来する選手が間近に見える通路を配置する考えがある。
 選手の環境も向上させ、入浴施設やサウナのほか、水流を当てて疲労回復できる設備も導入したいという。現本拠地の札幌ドーム
にない選手用の常設トレーニングルームも作る。 札幌ドームはコンクリート上に人工芝を敷くため選手の足腰への負担が大きいこと
から、新球場は天然芝にこだわる。球場は光や風が入る構造にする必要があり、冬に対応するためドーム型で検討する。屋根は透明
素材にするか、開閉式にするか検討している。
■交通アクセス
 想定している観客は3万〜3万5000人。新球場に行き来する交通手段が大きな課題だ。球場予定地近くのJR千歳線に新駅を設置
することが「前提であることに変わりない」という。ただ、「設置できなければ球場を造らないということではない。様々な方法を考えたい」
と柔軟な姿勢を見せた。
 JR千歳線は過密ダイヤのため、例えば現行のダイヤで2時間で運べる乗客は1万人強が限度だ。残る2万〜2万5000人はシャトル
バスか車を使うことになるが、「乗り合いを増やして車の割合が増えるアイデアを考えたい」と語った。
 試合後の混雑緩和策として、試合後も楽しめるイベントを行ったり、飲食店の割引券を配布したりするなど、ボールパークの利点を
活用する考えも示した。
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20180417-OYTNT50029.html