<点検 日ハムボールパーク構想>1 なぜ移転するのか 一体運営で収益強化狙う
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/159709
「球団の札幌ドームに対する不満や焦りに真剣に向き合っていなかった」。札幌市幹部は今、ため息交じりに吐露する。
「球団はドームを使い続けるはずだ」という過信が、BP構想につながるきっかけをつくってしまった、
と感じているからだ。

球団はBP構想検討を本格化させる以前、札幌市に対し、経営安定につながる複数年度の契約や、
指定管理者制度などを活用して球場の運営を担えるよう何度も打診した。
ただ、市は「ドームは市民のために多目的につくられた施設。
他球場とは違って、プロサッカーとの兼用でもあり難しい」などと要請を断り続けた。

しびれを切らした球団は16年春、札幌ドームから移転する構想を打ち出す。
秋元克広・札幌市長はドームを野球専用化し、新たにサッカー場を造るなどの提案とともに
何度も翻意を促したが、球団は「望んでいない」と応じなかった。