>>25
球団からすれば二軍・三軍は「選手育成制度」のために次世代の人材育成とアマチュアとの交流が目的だからね。
世代交代しないとポンコツ選手ばかりになったら目もあてられなくなる。

特に二軍・三軍では大学生、社会人リーグや独立リーグとの交流試合が可能になっている。これは大きい。

だが、ここまでこぎつけたのに長い月日がかかった。
今まで日本の野球というものはプロとアマチュアの関係が強烈に悪かった
戦後1960年まではプロ野球経験者の社会人野球復帰が1チーム3人まで認められていた。
だが、1951年の南海土建野球部に南海ホークスの二軍選手が集団「出向」して参加した事例で関係が悪化し、
「柳川事件」で致命傷になった。事件の内容は社会人野球選手の引き抜きのために
プロ野球の球団がインチキをしてアマチュア側に迷惑をかけた事件です。
この事件以降、プロ選手の社会人野球復帰が長期にわたって禁止されてしまった。
プロがアマを指導してはいけないことになっているため、たとえばプロ野球選手やOBが、
自分の子どもに野球を教えることも表向きはいけないことになった期間が長く続いた。

事件から長い月日がたち、プロアマ規定はじわじわと緩和に向かっている。
プロ野球OBの学生や高校生への指導や全面的に解禁されて
プロとアマの野球団体と関係を持つ「日本野球協議会」という組織ができた

その緩和になった最大の原因は「野球離れ」

野球は戦前から国民に愛されるスポーツだったが、
一方で、サッカーの台頭などもあって近年、 絶対的な人気にかげりが出ているのも事実である。
五輪競技からも除外され、先行きは必ずしも明るくない。
こうした危機感を背景に、プロアマ規定はじわじわと緩和に向かっている。