292 名前:無礼なことを言うな。たかが名無しが:2010/10/31(日) 02:07:29 ID:p+UdBdvD
昨日発売の日刊ゲンダイ


「さあ、日本シリーズだ」と言ったら 20歳の女の子は「何ソレ?」と聞いた [日本シリーズ 2010]

(2010/10/30)

 きょう(30日)から始まる日本シリーズの1、2、5戦が初めて地上波の全国放送ナシ。
“プロ野球離れ”が叫ばれているが、視聴者は“地上波離れ”しているのだ。

 まず、野茂以降、イチロー、松井秀喜らスターや主力選手がメジャーに渡り、日本野球にシラケた人が増えた。
そんな“日本野球離れ”と並行し、ここ数年で「地上波離れ」が進んだのだ。

 また、メジャー以外にパ・リーグもセ・リーグも請け負うNHK―BSはもちろんのこと、CSのスポーツ専門チャンネルも
ゲームセットまで完全放送だ。オレのような中年でも“テレビ中継が途中で終わったらラジオをつける”
などと昭和的な楽しみ方をする人はいない。しかも地上波はCMが長いし、
数年前の西武と中日の日本シリーズでは、テレビ朝日が途中でドラマの番宣を入れた例もある。

 内容にも差がある。クライマックスシリーズの中日―巨人戦はフジテレビのアナウンサーが「意地のヒット!」
「負けられない試合! まさにクライマックス!」と精神論を連呼してやかましい。ゲスト解説の選手が
「見るものじゃなくて出るものですね」とクソみたいな感想を述べるのも時代遅れだ。
メジャーのプレーオフを放送しているNHK―BSの伊東勤(前西武監督=写真)らの的確な解説のほうが
ハイレベルで、今の視聴者が求めるものだ。

 先日、オレが飲み屋で「さあ、日本シリーズだ」と言ったら20歳の女の子は「何ソレ?」と聞いた。
二十数年前まで日本シリーズは国民的行事だったが、今は野球に関心ある人以外は知らない。
地上波は“大勢が何となく興味のあるもの”を流す装置で、BS、CSは
“少人数でも真剣に見るもの”を流す装置。野球は後者になったから、BS放送でいいのだ。
地上波の野球は、現在の“国民的行事”WBCだけをやればいい。