引き分けを除外して勝率を計算するという現行の順位決定方法は、
本来は再試合がある場合の制度なのに、
それを再試合が無いのに実施しているから、
全試合引き分けだと勝率を計算出来なかったり、
100勝0敗と1勝0敗99分が勝率10割で同じ評価になったり、
短期戦では利用出来ないという問題が生じることになります。

もちろん全試合引き分けなんて現実には起こりませんが、
理論上起こる可能性があることを正しく評価出来ないということは、
考え方が根本的に間違っていることになります。
引き分けは再試合をしていたMLBの勝率の計算方法を、NPBでは再試合をしないのに
同じ勝率の計算方法を実施してしまったのが失敗の原因でしょう。

引き分けの価値を考えれば、1勝と1敗を2チームで分け合うんだから
勝ちと負けの中間の価値になる0.5勝0.5敗と考えるべきでしょう。
引き分けを0.5勝0.5敗として勝率を計算すれば、ゲーム差順の順位になります。
それが引き分けがある総当たりのリーグ戦の基本的な考え方でしょう。