球団売却の動きが明らかになったプロ野球横浜ベイスターズの
若林貴世志オーナーが2日、東京都内で取材に応じ、
住生活グループ(東証1部)への売却について、
「どの段階かは言えないが、交渉は進んでいる」と、
初めて交渉していることを認めた。
本拠移転の可能性は否定し、売却後もベイスターズの名前は
残るとの見通しを語った。

球団の親会社、東京放送(TBSHD)の取締役も務める
若林オーナーは、一部週刊誌で「準本拠」候補に挙がった新潟に
ついて、「昨年、今年と試合をしたが、移動が大変だった。
他球団のある都市と頻繁に飛行機が飛んでいるわけではない」と
コメント。住生活との交渉を踏まえた上で、
「フランチャイズは横浜のままだろう」と話した。

 球団名についても「横浜とベイスターズの間に企業名などが
入ることはあるだろうが、すべて変わることはないと思う」と
現状維持の方向で調整が進んでいると明かした。

 プロ野球の組織、運営のルールを定める野球協約は、
球団を売却する場合、親会社は実行委員会とオーナー会議に申請。
来季から参入するには原則として前年の11月30日までに
承認を得なければならないと定めている。
若林オーナーは「売却となれば、
11月9日の実行委員会に諮り、
11月下旬か遅くとも12月上旬に臨時のオーナー会議を
開いてもらい、承認を得たい」と話した。