日経の「私の履歴書」の12月はついにナベツネ登場だな。

1日 8歳の時、父を亡くした。母が発狂。
    2000円で一軒屋が買えた当時、銀行員だった父の月収250円+ボーナス2000円。
    11軒の家作を残してくれてたので、金には困らなかった。
    月10円で担任に補習を頼み、中学受験。
    第一〜三志望に落ち、第4志望の開成中学へ。
    従兄弟は府立中学に合格し、母が「情けない」と泣く。

2日 日中戦争が激しくなり、軍事教練も増える。
    予備校に行くと嘘をついて、よく映画館に行っていた。
    教師は理由もなく暴力を振るい、学生もシャレにならない喧嘩をする暴力の時代だった。
    学校の配属将校が横柄で生徒から蛇蝎のごとく嫌われていた。
    詩人を目指そうと思ったが、同級生の遠藤哲夫の才能を目の当たりにして挫折。
    父と14歳だった姉を結核でなくし、戦争でも多くの人が死ぬ時代。 
    生と死について悩まざるを得なく、哲学者を目指そうと哲学書を耽読。
    旧制東京高校に合格。
    入試で書いた作文のテーマは「血を吐いて死んだ父と姉と発狂した母」。