プロ野球のオーナー会議(議長=西武・後藤高志オーナー)が18日、都内ホテルで開かれ、
楽天の球場観客数問題について“場外論争”が展開された。

 楽天の本拠、Kスタ宮城の収容人員数は3万人以上の他球団と比べて少ない2万2000人。
日本シリーズを開催した場合は収益金が減少する。巨人・滝鼻オーナーは「その他の事項で
話すのを忘れた」として会議終了後に問題点を指摘した。

 楽天が新規参入した04年当時、オーナー会議の議長だった滝鼻オーナーは「(動員数は)
2万8000人にする、現金が300億円あるからすぐできる、と言ってたのを覚えている」と主張
した上で「常識の問題。約束したのだから実現してもらわないと」。入場料の値上げで対処する
という楽天案にも「ファンへ(補てんを)押しつけるのはひどい」とした。

 これに対し、楽天・島田オーナーは当時の議事録で「実現すると言ったのは2万3000人。
2万8000人は努力目標で、論拠はなく法的拘束力もない」と反論。来年開幕までに300席
程度、将来的に1000席増やす方針を示した。ただ、財政難のNPBの減収には対策を講じ
る考えで、今後も議論が交わされることになった。

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2009/11/19/14.htm