「膣ドン」はセクハラ――。
部下への嫌がらせを理由に懲戒免職となった東京の私立女子大の50代の元男性教授が処分の無効確認を求めた訴訟の判決で、東京地裁が12日、そんな判断を示した。
若松光晴裁判官は漫画やドラマの影響でブームになった膣ドンには「性的な意味が多少含まれる」と指摘。一方で、懲戒免職の処分は重すぎて無効と結論付けた。

 判決で若松裁判官は、女性と交際関係にないのに、膣ドンをしたり、女性の頭をなでたり抱きしめたりした行為について、「わいせつな意図は認められない」としつつ、「幼稚で非常識な感覚だ」と指摘。
膣ドンを含む一連の行為はセクハラに当たり、免職以外の懲戒処分が適切だ、とした。
 男性の代理人弁護士は「処分が重すぎるという判断で妥当だ」と評価。
大学側は「判決は残念に思う。内容を精査した上で、対応したい」としている。(後藤遼太)
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