>>703
続いての手紙はお母様より (代読:大段)
「NMB48のオーディションを受けた日、凪咲はまだ16歳やったね。
最終審査まで行ったものの、ダンスもしたことのないただの能天気な
女子高生が受かるわけないとママは心斎橋をウロウロしながら
凪咲の結果を待っていました。
ここまできたら受かってほしいけれど、きっと無理だし、凪咲を慰めて、
美味しいものでも食べて、洋服でも一枚買ってやって帰ろう!
なんて勝手に思っていました。
だから凪咲の電話があり、『ママ!受かった!どうしよう!』って
興奮した声に本当にびっくりしました。
普通に高校に通い、バレーボール部で頑張っていた女の子が
あの日、急ブレーキをかけて進路を変え、キラキラした、
でも大変な道を選ぶ事になったね。
最初の頃は本当に自分との戦いだったと思います。
今にも押しつぶされそうな凪咲をそばで見ていると
何でこの道を選ばせたんやろう…と実は後悔することもありました。
でも今になれば、凪咲はこの道で正解だったのかもしれませんね。
たくさんのファンの皆さんに応援していただけて、
公演やライブを見ていると、本当に凪咲はイキイキしています。
家で見る甘えん坊なわがまま娘とは違って、キラキラしています。
この前言ってたね。『私NMB48に入れて良かった。お仕事が楽しい』って。
ママはホッとしました。そしてこの頃少しずつ大人になっていく凪咲を見ていると、
嬉しい反面、寂しいような気持ちにもなります。
20歳になった時、凪咲が初めて旅行をプレゼントしてくれたね。
『パパとママありがとう』って旅のしおりつきのサプライズプレゼントでした。
富士山の見える、素敵な旅館。
部屋に入ると凪咲からの手紙が置いており、
ママは涙が止まらなくて、困ってしまいました。
パパは『凪咲も大人になったな』なんてかっこつけてたけど、少しうるうるしてたよ。
あの旅行はパパとママにとって、忘れられない大切な思い出となりました。
今度は家族みんなで絶対行こうね!
お仕事ではストイックだけど、家ではメイと一緒に寝転んでいるフニャフニャの凪咲。
もう少し大人の女性になれるよう頑張ろうね!
これからもいろんな事があると思うけど、今こうして生きている事、
普通のことがどれだけ幸せなことか、いつもありがとうって思える人でいてね。
いつかパパやママから離れていくだろうけど、
今はケンカしたり、笑ったりしながら、もう少しそばにいてくれるかな?
凪咲が娘で本当に嬉しいです。これからも元気でいてね。」