https://www.acfe.jp/us-topics/ut-51/
アレン・スタンフォード被告のポンジスキームは多くの理由で悪名高い事件です。被害額が70億ドルにのぼるスタンフォード被告の詐欺は、
1万8000人以上が被害を受けた、史上2番目の巨額ポンジスキームなのですが、数千人の投資家から175億ドルを騙し取ったバーナード・マドフ元受刑者(訳注:禁錮150年の判決を受け
服役中だったマドフ元受刑者は2021年4月、収監先の刑務所にて82歳で死去)による詐欺があまりに巨額のため、あまり知られていません。
スタンフォード被告の事件は、すべてのポンジスキーム同様に、人間の顔をももっています。被害者の大半は退職者で、貯蓄を投資して収益を得て安全な老後を送ろうと考えていた人々です。
年金生活者が詐欺師に貯金を騙しとられてしまうと、その影響は壊滅的でその後の人生を変えてしまう可能性があるのです。
これは単に投資額の回収(や資金不足)といった問題ではありません。被害者の生活にかかわる問題なのです。