【本日の市場概況】
海外勢の売り注文を引き連れて米国リート市場が下落で帰ってきやがって、朝方は昨日大引けの急伸を打ち消す動きもあり、東証リート指数は急伸前の居所であった1680台まで売り戻された。20分間で1680の底堅さを確認すると、海外市場の大幅安などお構いなしにプラ転する株式市場に追いすがり東証リート指数は1692まで駆け上がる根性をみせた。10時台に1690で発射台を固めた後、オフィス銘柄の投げ売りが弱まったのを契機に急騰し、前場は1700を奪還して引けた。

後場は株式市場の急落に反応して下げて始まり、株以上の下げ幅を伴って東証リート指数は1690まで下落した。株で損を被った投資家が「倍返しだ!」とばかりリートをブン投げるのは勘弁して欲しいものである。1690近辺で本日2度目の発射台を設置していたところ、13:42にカマホリガチホモが本業の靴磨きをサボってしゃしゃり出てきたため足場が崩壊して1690を割り込み、14時過ぎに巨大爆弾の投下が追い打ちをかけて本日の安値1682を割り込んだ。14:27にリートスレの明けの明星・縦書きたっちゃんが降臨し1677の安値から一旦1684まで跳ね返したが、億円単位の売りが降り注ぐNBFの巻き添えで東証リート指数は安値圏の1678で引けた。指数は前日比-1.11%であったが、市場では数字以上に死屍累々の絶望感が漂った。

菅首相が外遊で訪れたベトナムとビジネス目的の往来に合意し、中国とも同様の合意に向かっているとの報道からインバウンド再開期待でホテル系に買いが向かい、今月に入り下落一途だった物流にも値ごろ感から買いが入ったが、終盤の売りで粗方吹っ飛んだ格好である。全世界が注目するスポンサー原理主義のNBFは前場で前日比プラスに転じる場面もあったが、後場にJリート全銘柄を道連れにして3月の急落時を超えるボリュームで売り直され538000円で引けた。POを公表した9日終値からの下落率は9.1%。本日終値から割引率2.5%であれば公募価格は524550円。オフィス系は全滅、投資主ファーストで毀損増資を見送ったJREまで連れ安するのは理不尽であろう。リートスレ内の広告に現れるビビッドアーミーのゴマキの経年劣化が時節柄新宿三井ビルディングを彷彿とさせて、「女房と畳(=建物)は新しい方が良い」と言う金言が骨身にしみる昨今である。前日決算発表のオリックスは-2.74%の下落、アコモは上昇する場面もあったが値を消した。