東証REIT指数が大幅反落 金利上昇機に売り、1年9カ月ぶり下落率
 8日の東京市場で不動産投資信託(REIT)の総合的な値動きを示す東証REIT指数は大幅反落した。終値は前日比
57.61ポイント(2.58%)安の2175.11と、10月2日以来およそ1カ月ぶりの安値を付けた。下落率は2018年2月6日(3.56%)以来、
1年9カ月ぶりの大きさだった。日米の長期金利が大幅に上昇し、債券と比べたREITの投資妙味が薄れるとの見方から利益
確定売りを促した。高値警戒感がかねて高まっており、金利上昇が「売りのきっかけになった」との見方もあった。

 午前には一時、63.78ポイント(2.86%安)の2168.94まで下げる場面もあった。海外勢や地銀など国内勢が売りに回ったと
みられる。市場では「景気後退の懸念が薄れるなどして金利の上昇基調が続いた場合、東証REIT指数は来年3月までに
2100程度まで下げる余地がある」(国内証券の担当アナリスト)との声があった。

 個別では、ラサールロジ(3466)やプロロジスR(3283)など物流系銘柄の売りが目立った。ジャパンRE(8952)やオリックスF
(8954)なども含め全面安となった。