小学生の頃の夏休みに友達が聞いてるラッドウィンプスのCD欲しくてたまらなくなったねん
うちは父親がいないから貧乏で、母ちゃんが昼寝してる間に内緒でばあちゃんにお願いして中古CD屋でラッドのCD買ってきてもらったねん

身体の弱いばあちゃんが、暑い中はりきって買ってきてくれて
ソワソワしながら母ちゃんが夜仕事いくのをまってたねん
母ちゃんが仕事行ったらダッシュで母ちゃんのCDプレイヤーのとこ行って内緒でラッドウィンプス聞いたねん

「がーん」っとなったねん、なんか歌が全然違うねん
西城秀樹みたいな歌やったねん
一人で泣いてもうてばあちゃんがずっと「ひろちゃんごめんな、ごめんな」言うてくれてんのにずっと泣いて、そっからばあちゃんのこと嫌いって言って口きかなくなったねん

そのCDは母ちゃんにもばあちゃんにも絶対バレない本棚の奥に隠したねん

あれから何年もたってばあちゃんも母ちゃんももう誰もいない実家の片付けと掃除に行くことになったねん

片付けてたら
ばあちゃんの机の引出しにRED WARRIORSのCDが大事そうにしまってあったねん