>>163
例えばS&P500で考えると

slimの場合 信託報酬0.1728%/年
VOOの場合 信託報酬0.03%/年
その差は0.1428%/年

これに対してS&P500の配当利回り 2.17%/年
配当に対する米国課税 10%はslimでもVOOでも発生する (0.217%/年)が、VOOの場合は確定申告すれば外国課税控除され還付される (slimは外国課税控除不可)

配当から米国課税された残りの配当の90%すなわち1.953%/年に対して国内課税ぶんが毎年課税(20.315%)されるVOOと繰り延べされるslimとを比較
VOOは評価額の0.3968%/年が毎年課税されることになる
slimはこれが繰り延べされ、換金時にまとめて課税される

この繰り延べ効果を計算してみると
S&P500のキャピタルゲインの利回りを仮に5%と見積もると、繰り延べ効果による利益は、わずか0.01983%/年に過ぎず、信託報酬の差0.1428%と比較すると明らかにslimが不利
しかも外国課税控除制度が使えないslimはさらに不利

VOOは購入時の為替手数料と購入手数料が問題になってくるが、十分な1回買い付け額であれば、為替手数料は0.05%(SBIなら1ドルあたり5銭)、購入手数料は0.45%まで下げられる
一回買い付け額が十分(おおむね1200ドル程度)あって長期保有(10年以上)前提なら、ETFの方が有利

税の繰り延べ効果って、実は0.1428%/年もの信託報酬差をひっくり返すほどのパワーはない