今月の買い増し銘柄はタバコ世界最大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)
でした。
株価は昨年の高値118.86ドルからー30%安と暴落しています。

株価が暴落した主な要因は、日本での「アイコス」の販売が期待されていたよりも伸びなかったことが明らかになったためです。

これは日本の喫煙者の約40%を占めるとされる50歳以上の喫煙者たちが、なかなか紙巻きタバコから乗り換えないことが原因で、
フィリップ・モリス社は今後どのように対処していくか、その計画の修正に迫られています。

フィリップ・モリスの株価が暴落していることから、タバコ株なんて投資すべきではないとの意見が目立ち始めていますが、
投資家らはそうした意見を気にする必要はありません。

他人の意見の多くは株価の動きに影響を受けているため、彼らは株価が上昇していれば称賛し、下落すれば批判するだけです。
そのため、他人の意見は気にする必要がありません。事実、フィリップ・モリスの売上高は拡大していますし、安定したキャッシュフローが永続的に見込まれています。

18年通期の予想売上高は317億8000万ドルで、19年通期の予想売上高は340億4000万ドルと、三期連続の増収が期待されています。

フィリップ・モリスのキャッシュフローは景気に左右されることなく安定しています。
また2014年以降、世界的にタバコの販売量が低迷する中でもキャッシュフローを増大させることに成功しています。

これはタバコの販売価格を引き上げることで販売量の落ち込みを相殺しているためです。
通常、販売価格が値上がりすればそれに応じて販売量も落ち込むものですが、依存症の原因となる「ニコチン」や圧倒的なブランド力があるため、
たとえタバコの販売量が落ち込んでも業績が拡大するのです。

そのため、フィリップ・モリスのような不人気優良株は短期的な調整局面で積極的に買い向かうのが正解です。