この国は歴史的に徳川家康以降目立つ事、華美なことを理由なしに嫌う傾向がある。
江戸時代は質素倹約こそもっとも尊ばれる価値とされ、金は卑しいものとされた。
西洋はその間に絶対王政のもと、王侯貴族は文化のパトロンを担い、戦争を通して科学技術を発展させた。
そして、革命後その文化、技術は民間へ流れ産業革命の礎となった。
しかるに、その間の日本は事なかれ主義のみが支配する社会で幕末時には西洋の武力に圧倒されたのは小学校の子供も知っている。

さて、今回のFXのレバ規制も同じ所に根ざしているのではないだろうか?
折角、為替で日本が世界の3局を成しているのに、むざむざ自らその地位を受け渡す必要があるのだろうか。
この国は以前より国家戦略というものをまともに持ったことがない、持った場合も緻密さに欠け破綻してきた歴史がある。

何故10倍にしなければならないのか、理路整然と説明できなければ規制するべきではない。
目立つから、気に入らないからという理由ならもっての外である

前大戦でも敵を倒すことではなく、自国の兵力を無駄にすり潰す作戦を異常と思わず、更にエスカレートさせ続けたこの国の上部指揮組織の体質、国民の価値観は今だ温存されている。