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神戸市北区の5人殺傷事件で、祖父の南部達夫さん(83)に対する
殺人容疑で送検された無職竹島叶実容疑者(26)が、容疑を認める
供述を始めたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。
学校中退や、その後の就職について「思ったのと違った」などと話しており、
兵庫県警有馬署捜査本部は自身の境遇への不満が事件の動機になった
可能性があるとみて調べる。

同本部によると、竹島容疑者は16日朝、自宅近くの有間神社で
包丁や金属バットを持っていたとして現行犯逮捕された。その際
「誰でもいいから刺してやろうと包丁を持っていた」などと供述していたが、
17日に南部さん殺害容疑で再逮捕された際は「黙秘します」と話していた。

捜査関係者によると、竹島容疑者はその後、殺人容疑を認める供述を始め、
神戸市内の工業高等専門学校を中退したことや、就職した勤務先を
退職したことに対する不満などを話しているという。

竹島容疑者は16日朝、自宅で南部さんを金属バットで殴り、包丁で
刺すなどして失血死させた疑いが持たれている。

一方、南部さんをバットで殴る同容疑者を止めようとして襲われた母知子さん
(52)は、同本部の調べに「(家庭内のトラブルで)思い当たることがない」
「家族仲は悪くなかった」などと話している。同本部は竹島容疑者宅から
パソコンなどを押収し、家族の人間関係などの解明を進める。

これまでの調べで竹島容疑者は親族3人を自宅で襲った後、有間神社まで
集落内の道を通り、途中に出会った住民を次々に切り付けたと同本部はみている。

また、事件で死亡した近所の無職辻やゑ子さん(79)の通夜が
19日夜、神戸市北区の斎場で営まれた。


送検のため有馬署を出る竹島叶実容疑者=19日午前8時33分、神戸市北区藤原台北町
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