2011年 巨人戦が地上波から消える!

視聴率「ついに3%」
 不祥事による相撲中継の存続に耳目が集まるが、それよりも深刻なのが、いくら勝てども、
減る一方の「巨人戦ナイター」である。もはや地上波に居場所はないのだろうか――。
 ひっそりと、しかし、衝撃的な数字を出したのは6月1日のこと。5月18日に、巨人戦の
ナイターとして歴代最低の視聴率4・1%を記録したばかりだが、それをさらに下回る
3・1%である。ナイター中継の危険水域は6・8%と呼ばれるが、もはや、デッドラインに
等しい数字である。
巨人戦のナイター中継がピークを迎えたのは83年のこと。 年間平均で27・1%という高水準である。
それが21世紀に入ると低落傾向となり、06年以降は1ケタの平均視聴率である。
 この惨状を受け、地上波の中継そのものが激減している。
「そもそも巨人戦の放映権料は1試合約1億円と高かったが、中継の制作費は数千万円と高く、
視聴率が取れなければわりに合わない。昨年から8000万円程度にダンピングしているが、
それでもナイターは不良債権と化す一方」(スポーツライター)
 特に、巨人主催試合の権利を持ちながら、あえて他局に手放すことが増えた 日本テレビの場合は深刻だ。
「2年前までは、必ず日本テレビからも社員が出向して巨人の広報を担当していた。
それが読売からの出向社員だけとなり、テレビ1人新聞1人という不文律が消えた。恐らく、
地上波からの全撤退も視野に入れているのではとささやかれています」