(東大国語2016年 第四問 代ゼミ)
1
平凡な日常の中に突如訪れる不穏な予感と急激な非日常の世界を自
ら体感する貴重な機会を、他者の予報によって奪われたと感じたから。

2
人が直接触れることのできない遠さや孤独を感じさせるとともに、その
背後に現実を変える大きな力を予感させる両義性をもっているところ。

3
日常が表面的には単調で平坦な時間の連続に見えながら、その裏側に暴
発を起こしかねない大きなエネルギーを静かに秘めているということ。

4
平凡な日常を思わせる空の青の中に突然の非日常の訪れを待つ高揚した
気分が、視線を現実に誘う赤い風船によって急速に失われたということ。