実際、小橋の生徒で理三や京医、阪医に進学した者のなかでも市販教材は『重要問題集』のみという者も決して稀ではなかった。
中高一貫校で早い時期から化学を学習し、かつこれから浪人する(つまり既に受験生として標準的な学力がある)のであれば、かつ既にそれなりの『型』を習得したと信じるならば、『100選』『二見ハイクラス』『新演習』に手を出すのを止めはしない。
止めはしないが、諸君に足りないのが「解答速度」であり「処理精度」であると自覚しているのなら、計算ドリルのつもりでより平易な問題集を複数回やり込んだ方がいいと僕は信じる。