順天堂大も差別の疑い 医学部が「2浪」を抱えるリスクとは
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181025-00000020-nkgendai-life

なぜ医学部で2浪が敬遠されるのか。これは経営面でのリスクが大きい。大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が言う。

「医学部は、医師国家試験(国試)の合格率によって補助金が減額されるリスクを抱えています。合格率は経営を揺るがす大問題で合格が見込めない学生は
最初から国試を受けさせないという措置を取っている大学もあるほど。2浪を排除するのは合格率が下がる危険性を回避するためです」

 文科省は、医師・歯科医師国家試験の合格率が70%未満の大学に対し、「医学・歯学研究科にかかる補助項目のうち、『大学院高度化推進特別経費』の補助金を交付しない」としている。これが怖いのだ。

「ご存じのように国試に合格し医師免許を取るのは難しく、大学の6年間をフルに使っても合格水準に達するのは簡単ではありません。勉強すべき範囲が広く、時間がいくらあっても足りないのです。そんな高いハードルを乗り越えられるのは、
大学進学に高校3年間プラス浪人2年の5年間かかった学生か、高校3年の勉強だけでOKだった学生か。学部は違いますが2浪した私が指摘するのも心苦しいですが、答えは明らかだと思います」