誤解している人がたまにいるけれど、音読の目的は、頭の中にすでにある単語や文法の知識を
活性化させ(単に知っているというだけではなく、必要なときにすぐに使えるような状態にして)、
定着させることにある。新しい単語や文法の知識を得ることではない。だから、音読をする前に、
読もうとする文章をきちんと見直し、わかならい単語や文法、文の構造などは辞書や文法書などで調べて、
完全に理解した上で取り組むことが大切。

少し考えればわかることだが、自分が理解できない単語や文章を何百回音読したところで、
ある日突然その未知の単語の意味や文法規則が正確に理解できるようになるわけではない。
対象になる文章を完全に理解しないまま、「習うより慣れろ」的にただやみくもに音読を続けても、
結局、中途半端に「なんとなくわかった」ような気分になるだけで、かえって英語学習にとって
有害な結果をもたらすことになるので注意が必要。