金田一少年の原作者を知らないけど、オリジナル金田一シリーズが好きなのではなく、
市川崑の映画のシリーズが好きだ。
原作シリーズと決定的に違うのは、市川のシリーズは犯人に対する愛情を持っている点、
どの作も犯人は時代と当時の因習にやむにやまれずしてしまったという、同情の余地を
残している。犯人を通して市川は当時の日本人を描いてるわけだ。だから金田一は謎解きを
楽しむようなことはしない。深い理解を示してやさしいまなざしをもって接している。
金田一を少年にして、犯人を指さして勝ち誇った態度をするのは、少年教育にいいのか疑問。