近所のガイジを唆して電車に飛び込ませたこと。

小学生の頃からそいつのお世話係みたいにさせられて、そいつの親からも「私ちゃんはガイジくんのこと好きだよね?お友達だよね」みたいに圧掛けられるのが嫌だった。
小学生の頃は教師からは「偉い子」「優しい子」、周りの子やその親からは「ガイジに付きまとわれる可哀想な子」として見られたらしく優しくして貰えた。
小6終わりごろになって、ガイジが胸とか尻を触ろうとしてくるようになって、拒否したら暴れるようになった。これ中学になったらヤバいし、被害者出たらめんどくさいなと思った。

登下校中に「電車にぶつかったらどうなるんだろうね、私知らないから教えてくれないかな?」っていう話をしまくったら、ガイジは目論見通り電車へ飛び込んでくれた。
ガイジは私に教えられてばかりなのがご不満なようで、私に教えることに対して執着していたから助かった。罪悪感は欠片も無かった。ただ、開放された、もう面倒くさいやつに絡まれない、どこへ誰と遊びに行くのも自由なんだという喜びしかなかった。ガイジの葬式で嬉し泣きした。

周囲の人はとても優しかった。
ガイジの世話が嫌だ、苦しい、怖いという話を泣きながらしておいた友人何人かは、この事件の後、その私の話を同級生と親、色んな人へ広めてくれた。
担任の先生は葬式中ずっと私のそばに居てくれたし、その後もスクールカウンセラーを紹介してくれたりと私の無い心の傷に寄り添ってくれた。