以前に婚約まで行った元彼はカッとしやすいとこがありすぐ声を荒げたり機嫌悪くなる人だった
ある時に言い争いになり元彼の手が振り上がり殴られそうになった

結果的に殴られはしなかったけど昔に父親が将来、男に暴力振るわれたらもちろんのこと
殴られそうになった時点でも別れろ、その拳はいつか振りおろされるからと言ってたのを思い出して別れを切り出すことにした

まだ元彼のことが好きだったし、本当に殴るつもりはなかった愚かな自分を許してほしい
すぐカッとするところを直したい、直すからやり直したいと泣いて詫びる元彼を見てかなり心が揺らいだけど
父親の言葉がどうしても引っかかり結局泣く泣く別れた

数年後、元彼が奥さんに対する傷害罪で逮捕されたのを知った時は寒気がした
元彼の奥さんは右目はほぼ失明、耳も高度の難聴になってしまったらしい
あの時、愛情がゆえに元彼を許して結婚していたらそうなっていたのは自分だったかもしれないと思うと父親に感謝しかない