高校生の頃、バイト終わりに帰路についてたら運悪く痴漢に目をつけられた。

最寄り駅から近いけど、家付近は終電近くなると静かになるので街頭〜街頭の中間地点とかだいぶ暗い。
大通り歩いてたら、急に腕をガシッと掴まれて狭めの路地に引かれて、耳元でフゥフゥボソボソ無駄に熱い息とよく分からん声だか音だか聞かされた。
正直突然視界がロールシャッハみたいに切り替わるのに困惑して、「なんだこの得体の知れない人型UMAは」ってただただ身体硬直するしで、次第におぞましさで脚立たなくなって地面にへたりこんだ。

で、眼前にブツがあった。
へたりこんだのを我幸いにと顔に押し付ける押し付ける。
悲鳴上げたくても喉がキュッと窄まって「ァ゚……ァ゚、ァ゚」みたいにしか声出なくて、顎ガクガクさせながら冷や汗ダラダラ垂らしてたらブツ入ってきた。

驚いた拍子に口閉じたら喰いちぎってた。
野郎股間押えて奇声、私口内の汚物を掴み奇声を発しながら排水路へ投げ込み、全身全霊ダッシュ帰宅。
両親弟共に就寝済だったので、自室のストックからウィルキンソン1Lを口に限界まで入れて暫く泡でバチバチさせては吐くのを空になるまで繰り返して、風呂入りつつ5回歯と歯肉と口蓋も磨いて寝た。
幸い当時の服は古くて娘が着なくなっても親は気付かない様なものだったので、ちょっとしたご縁から仲良くしてくれてる神主さんに後日燃やしてもらった。

個人的には時間経って笑い話にはできるけど、そうそう人様に話せる内容でも無さそうだし人様は引き攣った笑み以外出ないだろうし。
自ら口伝をする事は無いだろうから厄落とし?兼ねて失礼致す(´-`).。oO