>>944
新疆ウイグル自治区は中華人民共和国の建国によりその傘下に入ることになったけど、当初中国共産党が約束していた「高度な自治」は交渉に向かう途中でウイグル側の代表が飛行機事故で事故死してしまった(暗殺された可能性が高い)の有耶無耶になった。
でも、そもそも新疆ウイグル自治区を構成する各部族はお互いに仲が悪く、それをまとめていた代表が事故死してしまったので、地域一帯となって中国に立ち向かうことが出来ず、お互いの対立を中国中央政府に上手いこと利用されて、中国にではなくお互いに争うことに熱心で、統一された反乱が起きたことがない。
なので彼らがテロを行う相手はまずもって対立してる同じウィグル人の別部族であって、中国に対してではなかった。

中国で「文化大革命」が起きると中国人がウィグルの土着文化を破壊するようになり、それ以降はそれに反感を持ったウィグル人が中国人に対してテロを行い始めるようになったけど、それでもウィグル人にとって一番の攻撃対象は利害関係の対立してる同じウィグル人で、あんまり統一された反政府運動が起きたことはなかった。
でも流石に自分たちの文化を否定して破壊しようとすることは容認できないので、このあたりから頻繁に中国の行政機関や中国人を対象にしたテロと大規模な暴動が起きるようになる。
当然中国政府はそれを激しく弾圧するので、より反感かって更にテロと大規模暴動が頻発するようになった。

中国が経済成長すると中国政府は新疆ウイグル自治区にも大規模な投資を行って発展させ、「中国政府に従っていれば豊かになれる」という形で懐柔政策を取るようになり、これは一旦は成功するけど、こんどはウィグル人の間での貧富の格差が広がるようになって、貧しい階層のウィグル人が豊かな階層のウィグル人をテロで攻撃するようになった。
更に「どれだけ働いても豊かになれる見込みがない」人たちが暴動起こすようになって、そこからよくある流れで独立運動が激化するようになる。

当然ながら中国政府はこれに弾圧政策で応じたので、これが近年のウィグル大弾圧として知られている。