統一教会に入信して殺されたわが兄
https://imgur.com/G6yBUpz.png

一年以上たった今、こうして兄のことを世間に訴える気持ちになったのは、私たちの家族だけが悲しんで済む問題ではないと気づいたからです。
統一教会に家族を取られ、苦しんでいる人たちが日本中にいることを、私は知っています。
いつ誰が、同じような事件に巻き込まれるかもしれません。
統一教会の活動の実態について、少しでも多くの人に知ってもらいたい。
そして、こんな悲劇は二度と起こらないでほしい。
そのために行動を起こすことが、兄の死と私たちの涙を、無駄にしないことだと気づいたからです。
私の家は、父、母、兄の四人家族です。
兄は大阪府立工業高専(五年制)の四年の夏、街頭アンケートで統一教会に誘われました。

「伝道に行くのに、毎日ちょうどの電車賃と、昼食の四百円だけをもらってホームを出るんや」
「四百円いうたら親子丼にも足りん。玉子丼くらいさいか食べられへんやろ?」
「うん」
「暑いさなかやのに、缶コーヒーも飲めへんやないか。のど渇いたらどないすんねや?」
「公園で水飲むんや」