今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 200度目
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0001おさかなくわえた名無しさん
垢版 |
2021/01/03(日) 00:06:50.82ID:CYlzhZpj
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0684おさかなくわえた名無しさん
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2021/01/19(火) 11:54:15.98ID:IF88+c1n
幼いころ、私は母親に捨てられた経験がある。
ある日、母親が妹と共に家からいなくなったからだ。その時の事をよく憶えている。
母が妹の手を引いて家を出て行こうとしていた。
「お母さん、どこ行くの」と尋ねると
「お前は来るんじゃない」と邪険に言われた。
もともと母は姉妹のうち姉である私より妹の方を可愛がっていた。妹は母によく似た顔立ちでそして気さくで母には従順だったが、私は母と仲が悪かった祖母にどこか面影があり。
また、母から見たら、私は愛想のない子供に見えたのだろう。
しかし私に言わせれば、それは母の責任でもあった。母が家を留守にして、私や妹を放置するから、まだ中学にもならない私が、家事をやらなければならず。
その日々の不満がたまっていたからだ。
母と妹が姿を消したその日、晩になって帰宅した父は、大きくため息をついた。
父もこの日が来る事を予想していたのだろうか。
それから父と私は二人で暮らすようになった。
仕事に忙しくて父は家にいない日も少なくない、そんなときは私は一人で生活しなければならなかった。
高校三年の初めに、父は病気になって入院した。
その時、父が話してくれたところによれば、母が父に隠れて浮気をしていたらしい。
それだけではなく、母は男と付き合うために家の貯金を使い込んだ上に借金まで作っていたそうだ。
そのことに気づいてさすがの父も母を叱責したのは母が家を出る前の晩のことだそうだ。
当然のように母が残した借金を父は返す事になり、この何年も生活が苦しかったそうだ。
「俺に何かあれば、あいつがお前のもとにそ知らぬ顔して帰ってくるかもしれん。その前に本当のことを話しておこうと思ってな」そう父は言った。
高校を卒業した私は看護学校を通う事にした。
大学に進学する費用は母の借金の返済と、父の入院費のために底をついている。何より、手に職がある方が一人で生きていくには良いと私は判断したからだ。
父もその私の決意を受け入れてくれた。
看護学校は奨学金制度があり、お金がなくとも通う事が出来る。
看護学校二年の時に父は亡くなった。予想出来た事だ。父の病気は癌だった。
葬儀は家族葬で簡単に済ませた。これは父の遺志でもあった。
看護学校を卒業して病院に勤務した。
仕事は大変で、勉強する事も多く、忙しい毎日だったが
0685おさかなくわえた名無しさん
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2021/01/19(火) 11:55:01.12ID:IF88+c1n
そんなある日に、突然、妹が私の前に現れた。
病院の先生に呼ばれ、「君に会いたいと言っている人がいるのだが」と言われ。
病院の一室に行くとそこに若い女性がいた。それが妹だった。
「あは、久しぶり姉さん」別れた時は小学生低学年だった妹は20になっていた。
「あなた・・・・。」私は何も言えなかった。
懐かしいとか嬉しいとか、そんな気持ちは不思議と浮かんでこない。はっきり言えばどこか戸惑っている。そんな感じだ。
とりあえず。妹と近くのファミリーレストランに行き、話をすることにした。
「いったい。どうして来たの」そう尋ねると
「妹が姉に会いに来ただけよ。」そんな事を言うが、私は目を細める。
これまでの生活のせいか、私は素直に妹の言葉を信じる事が出来なかった。
妹も、そんな私の気配に気づいたか、視線を泳がせる。
「あのさ、姉さん、匿って欲しいのよ」そんなことを突然と言い出す。
妹が言うには、母と一緒に家を出てから、母は当然のように男の家に転がり込んだらしい。そこで生活していたのだが。
一緒に暮らしている男が中学に入った頃から、妹に乱暴をするようになったらしい。
たまりかねて妹は母のところを飛び出してしまったそうだ。
「キャバクラとかで働いたりしていたのだけどさ。一緒に暮らすようになった男が、金とかせびるようになったのよ。」それで断れば暴力を振るわれる。そんなのに嫌気が差して逃げたわけだが
母のところに帰るのには抵抗がある。そこで父のもとに行ったが、父はすでに亡くなっている事を知った。
そこで姉を探し当てて来たそうだ。まあ、私が住んでいるのは地方の小さな町だ。
それに勤めている病院も生まれ育った家の近所。
この地域には私のことを見知っている人は幾らもいる。探し当てる事は難しくないだろう。
私は嘆息を漏らした。やはり厄介ごとだった。
冷たいようだが妹を見ても、今の私には他人のように思える。
私にとって、母と妹はあの二人で家を出て行った日に失われてしまった。
これまでずっと、そう思ってきた。そうでも思わないとやっていけないからだ。
それが突然、現れて助けを求められてもどうしてよいかわからない。
0686おさかなくわえた名無しさん
垢版 |
2021/01/19(火) 11:55:20.59ID:IF88+c1n
「お願い。看護婦をやっているなら。お金もあるでしょ」そんなことを言ってくるが
「ないわよ」と答える。
実際に貯金とかはほとんどない。看護学校に通う際に借りた奨学金の返済に追われる毎日だ。もう何年かは貯金する余裕などない。
それにいまの私には付き合っている彼氏もいる。
結婚の話も出ている。そんな時にこんな妹が出てきてくれても困る。
冷たいようだが、いまの彼女の事は私にとっては他人事だ。
「これあげるわ」そう言って財布から一万円だけ出す。
「あなたの事情は分かったけど。私には私の生活があるのよ。あなたの面倒まで見る事は出来ないわ。」それだけ答えた。
そうしてファミレスを出た。
その後で知ったのだが、妹は自殺したそうだ。
私と別れた後で、橋から海に飛び込んだと聞いている。
警察が来て、色々と聞いてきたから。私は仕方がないとファミレスでの事を正直に話した。
下手に嘘をついて、後でそればバレるような事になれば余計に面倒になると思ったからだ。
警察にも口どめしておいた。
「捜査上、知り得た事には守秘義務があります」と警察官は事務的に淡々と答えた。
遺骨は受け取り、墓に納めた。
ただ、墓碑銘を刻むことはなく、我が家の代々の墓に私が一人で入れた。
妹の事が他人に知られる事が嫌だったからだ。
自分でも冷たいとは思うが、私にとって母や妹は、もうとっくの昔に死んでいる。いまさら彼女たちに自分の人生がかき乱されるのは嫌だった。
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