動物が賢いという話しで思い出した。
俺の親父はガンで死んだんだが、最期はホスピタルのようなところに入院していた。
死後、後片付けや挨拶でそこへ行った時、患者の憩いのスペースみたいなところに鳥かごがあり中に1羽の小鳥がいた(鳥に詳しくないので種類は不明)。
藁のような素材の巣でお寝んねしてたが、少し触ったりしたいなと思いチュチュチュと呼びかけたら「しょーがねーな」と言う感じで
檻の際まで止まり木を伝ってこちらに背を向けるような形でぴょこんと止まってくれた。
これを見た瞬間、あーこれはセラピードッグならぬセラピー鳥だ!いつもこうやって余命いくばくもない患者に触らせて憩いの時間を与えているんだと直感で理解できた。
今まで寝てたのに、檻の隙間から指を延ばせば触れる距離までわざわざ移動して、ひょっとしたらこの病院にいる患者の境遇まで理解しているんじゃないかとすら思った。