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恨みや憎しみが、同情に変わったのだ。

 母は、可哀想な人だった。美人しか幸せになれない世界に生まれたと思い込み、自分の容姿を好きになれず、そしてその考えを正してくれる人に、出会えなかったのだろうと思う。おそらく、時代もあったのかもしれない。

 そんな可哀想な彼女が、自分なりの「幸せになれる方法」を、娘に適用しようとした。その結果が、この有様だったのだ。
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 自分のことは自分で決めて、ゆっくりと、ゆったりと生きる人が増えて欲しい。私が伝えたいのはいつも、そんな、当たり前のことだ。