少し前にどこかに書いたのだが見失ってしまった。

中学生の頃付き合ってた人がいた。
もともと幼馴染で、相手のご両親とも仲良くやっていて、自分はこのまま結婚するんだと思っていたのだけど3年生の半ばに相手が遠方に引っ越してしまった。

1年後、彼女が亡くなったことを人づてに聞いた。彼女の引越し先はとても遠くてね、当時田舎の高校生だった俺から見るととても訪ねて行けるような距離じゃなかったんだ。

彼女のご両親とも引っ越してからは疎遠になった。けど、このまま忘れはすまいと、毎年作成するバケツリストには「彼女のお墓参りに行く」を入れていた。まあ思い出さない日は一日たりともなかったんだけどね。で、この春にようやく行ってきたんだ。

彼女のお父様は既に逝去されていたが、お母様に数十年ぶりでお会いできることになった。約束の場所に行くと、そこに彼女のクローンがいた。