父を殺そうと思ったこと
介護してる人からするとありがちな話かもしれない

父が若年性認知症になった
もともと家族には横柄な父だったけど、認知症になってそれに拍車がかかった
年齢のせいで体は動けて介護度も低く施設入所なんて遠い話だった
怒鳴るのは毎日
物を投げる、殴ってくることももちろんあった
そんな中、母がやや重い病気になった
父は母の病気のことを覚えていられなかった
母に向かって時計を投げつけたり殴りかかろうとしたりして、母が命の危険を感じたこともあったらしい
当時私はすでに実家を出ていたけど、母の入院を機に実家に戻った
母の入院対応(洗濯とか)と並行して父と24時間一緒に過ごすと本当にきつい
そんな状態で1ヶ月ほど過ごすと毎晩「朝になったら父の呼吸が止まってないかな…」と思いながら眠りにつくようになった
朝になっても呼吸が続いてる父を見て「私が父を手にかけて刑務所に入ればみんな幸せになるのではないか?」と考えるようになった
過去の介護苦からの殺人の判例を見たりして、介護苦なら情状酌量されて刑期も短縮されるだろうなとか考えたり
でも認知症とはいえまだそこまで老人じゃない父に腕力で勝てる自信がなくて(認知症だとリミット外れてるし)実行には移さなかった
結局介護苦殺人の判例刑期より早く父が他界して、下手に殺人を犯さなくて良かったと思った

若年性認知症の父が死んで開放感がハンパなくて清々しすぎることも心の中に秘めておく