漁港に船を停めているんだけどその日朝方から船を出す必要があって早朝3時くらいに船の所に行って準備を始めた。
ロープで船を固定しているんだけど、よくそのロープに釣り人が針や仕掛けを引っ掛けてそのままにしてる事があるので
最初に堤防からロープを懐中電灯で照らしてチェックしていた。
すると横から釣り人が来て
「ちょっとちょっと!水面を懐中電灯で照らすとか非常識だろ!何考えてんの!今ので魚逃げたよ?初心者か?」
と火のついたタバコをピンっと投げられた。
「漁協の者でこの船の持ち主ですが。タバコ拾って行ってくださいね」
と言うと舌打ちして何処かへ行った。タバコは拾って行った。
もともとこの漁港も一応は釣り禁止で暗黙の了解みたいな感じで夜間も入れるようになっていたが最近は釣り人のゴミも増えて他の漁業仲間は早く立ち入り禁止にするべきと言っていた。
俺は釣りはしないが知り合いの釣り好きの爺さんとか
を思うとどうしても署名にサインできなかったが
とうとう厳重に釣り禁止になり夜間は立ち入り禁止となった。
その後勝手に侵入した釣り人に注意をした人が
「釣りよりもあんたら漁業の方が何倍もゴミを出してるのに何言ってんだ?」と言われたらしい。
どの世界、趣味にも一部のマナーの悪い人のせいで肩身が狭くなるのは同じだと思うけど当人らはどういう感覚なんだろうと改めて考えさせられた。