続き


俺は心の中で「お、これは子供が既にいたパターンか!」と思った。
案の定、男のテンションはダダ下がり、
「え?嘘だwはいはい、だって全然そんな感じなかったしwえ?嘘でしょ?マジ…?マジか…」
流石にその後、聞いてられなくなり俺は近くに見える自販機よりも遠い自販機まで飲み物を買いに行った。
ただの気まぐれだけどコーヒーを2本買った。
戻ると男は電話が終わってて、うなだれていたから
俺「間違って2本買っちゃって。よかったら」
男「ありがとうございます。会話聞きました?」
俺「まあ…ぼやっと…」
男「こういう事ってあるんすね」
俺「マッチングアプリか何かですか?」
男「そうです。聞いてくださいよ、やりとり1年以上ですよ。そして今日初めて会ったんですよ」
俺「なかなか切り出すタイミングがなかったとか」
男「ですかね?でも故意に隠していたとしか」
と男が写真を見せてきた。
今時?の加工されてる自撮り写真で可愛い感じだっただけに
俺「まぁ、お子さんいたとしてもそこからまた違う付き合いというか…」
男「男の子なんですって」
俺「何歳の男の子なんですか?」
男「あ、いや、この子が元が男だから子供は産めないんですって…」

コーヒーって鼻から出るとそれ以降の数時間はずっとコーヒーの匂いがする事が衝撃的だった。