先月、親父が72で死んだんだけど、骨董品が好きで母に愚痴言われながらも茶碗とか器とか掛け軸とか買ってた。爺さんから受け継いだ会社を不況でも赤字出さずにそれなりに大きくして、俺も兄も大学に行かせて兄貴会社継いで俺も独立してたし好きにしてくれと思ってた。

結局、親父は合計で2000万円くらい骨董品に金をかけてた。俺の住んでる地方だと2軒くらい家建つレベル。で、税金のこととかあるから骨董品の鑑定しようとなった(相続税とか色々)。親父にはは死んだら売るなり好きにしてくれと言われてる。

なんでも鑑定団とか見てると、こういうのは基本偽物なんだなと思ってきたし、正直親父に見る目なんか無いだろうし、骨董品屋に騙されて2000万円使ったって逆に凄いなと思ってた。多分それは俺だけじゃなくて兄貴も母親もどうぜ偽物で二束三文だろと。

で、いざ鑑定すると、合計で3700万円。32個鑑定してもらって、贋作2個。30個は本物。本物の方で贋作分余裕でカバーしててびっくりした。