ブラック・ライヴズ・マター
Black Lives Matter

きっかけとなったのは、2012年に起きた事件だ。
2月に南部フロリダ州でトレイボン・マーティンさんという黒人の高校生が夜、
フードをかぶって飲み物とお菓子を買って帰るとき、自警団の男性に不審者と
見なされて射殺された。
マーティンさんは当時、銃などは持っていなかったが、男性は正当防衛が
認められ無罪になった。

それを知ったアリシア・ガルザさんという黒人女性がSNSに投稿した文章、
“Black people. I love you. I love us. Our lives matter, Black lives matter”
が始まりだ。
直訳すると『黒人の皆さん。私は皆さんを愛している。私たちのことを愛している。
私たちの命は大切。黒人の命は大切だ』という意味。
これを見た友人の女性がハッシュタグをつけ、そこからSNSで拡散していった。

このことばには「絶望感」が表れている

多くのアフリカ系アメリカ人が、いろいろ身に覚えがあり、だからこそ、
人々の心に本当に響き、共有されたのだと…

“Lives”という単語は、
これは「命」、「生活」、「生きること」を表しているスローガンだと思う。
日本語でひと言では言い表すのは難しいが、究極的には生きる権利、
普通の生活を送る権利ということになると思う。

「Black」や「Lives」にも多くの意味合いが含まれているため、
カタカナ表記にするのがよいと考える。

https://www3.nhk.or.jp/news/special/presidential-election_2020/demonstration/demonstration_01.html