頃はニクソン大統領が辞任した時代です。(もう時効ですから実名です)
沖縄がアメリカから返還される色々な条件の中に、那覇空港の敷地内に有った
標的整備工場をホワイトビーチ基地内に新規に建設し委譲する事でした。

そこで設計事務所が設計と常駐管理にて防衛施設局から入札で受注し、寄せ集めされた人員の一人として勤務した。・・まあ今の派遣社員のようなものです。
その仕事も終わりかけの頃、米軍が引き渡し前に事情で使い出した。

標的とは、小型無人操縦ジェット機でして長さは3.mと5mの2種類でした。
それを地上基地から飛ばし、海上の戦艦からレーザーにて模擬撃破し、標的はパラシュートで海上に落ち、それをヘリコプタ―にて回収し再利用する。
今思えば、中近東でゲリラを空中からミサイルで殺す無人機の祖先みたいな
飛行機です。

その訓練を近くから見ていた、150mは離れていたが良く見える。
15機くらい打ち上げられたが、もうお粗末・・5機は大失敗していた。
200mくらい上昇し、急にきりもみで落下・・違う方向に飛んでいくとか・・
ハリウッド戦争映画に出てくる様な大柄なブラックチーフがヘリから身を乗り出して喚いている。何にも聞こえないが、想像できるよ。
「何処に飛ばしたのか、探しても無い、お前の責任だ、給料から引くぞ」
再度探しに飛んで行ったが、見つけたかな? ベトナム戦争で負けるはずです。