「枝切りしてくれ」
「リコイルスターターを引いてエンジンをかけてください」
「なんだ、自分で引けないのか?」
「この手では引けません」
「(仕方ねーなぁ…)」
バルバルバババババババハ゛ハ゛ハ゛…
「ほらエンジンかかったぞ」
「リコイルスターターを引いて『すべての』エンジンをかけてください」
「なんだよめんどくせぇ!」
バルバルバババババババハ゛ハ゛ハ゛…
バルバルバババババババハ゛ハ゛ハ゛…

「起動準備完了しました、音声入力で作業指示をしてください」
ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛…
「この木を切ってくれ」
ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛…
「この木を!切ってくれぇ!」
ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛…
「音声が聞き取れません、もう一度指示をしてください」
ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛…
「こ!の!き!を!き!っ!てぇー!」
ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛…
「了解しました、『コオロギ』を切ります」
ヴィィィィィィィィィィィィィ――――――
「違う!ストップ!ストップ!」
ヴィィィィィィィィィィィィィ――――――
「ストップ!とまれええええぇぇぇー!!!」
ヴィィィィィィィィィィィィィ――――――
「作業を終了します、お疲れさまでした」
ヴィィィィ―――ィィィィ…ンプスプス
「使えねぇぇぇぇー!」