>>20 続きです


ここから数ヶ月分端折ります。
(毎日同じような日々だったので)

治療は受けたくないって言ってた姉だったけど、やはり親には言えなかったらしく大人しく治療は受けているようだった。

でもだいぶ進行していた事もあり、かなり苦しそうだった。
抗がん剤の作用で髪は抜け、丸顔でぷっくりしてた可愛い頬は次第に痩けていった。

姉は割とナルシストだったので、こっそり私に「苦しいとか辛いとかより、見た目が可愛くなくなることだけがしんどいわ、
あとはシぬための儀式だと思えば余裕」とか言ってた。

最低...って思ったけど、姉は結構強がりなところもあったので今回もきっとそうなのだろうと言い聞かせた。

そして日数が経つにつれ、姉はどんどん弱っていった。

私が放課後に様子を見に行くと必ず「ありがぴょんす〜!」と言ってくれていたが、いつしか元気のない小さい「ありがぴょんす」しか聞けなくなっていった。

でもそんな時でも姉は私に「きっともうすぐシねるんだ、嬉しいな。」とか言って心底嬉しそうに頬を緩めてた。