>>16 続きです


手で顔を覆い、とてもショックを受けているように見せかけてはいるが、私から見ると悲しんでなんかいないし、それどころか全く喜びを隠しきれていなかった。

私は姉がよく言っていた「20歳になったらシぬんだ」の言葉を思い出した。
あぁ、本当に冗談なんかじゃなく心の底から自分のシを望んでいたんだと思った。
姉らしいけど。

姉は入院するのでその手続きを済ませ軽く挨拶をして家に帰り、私はまずシャワーを浴びて心の整理をした。
浴室からリビングへ戻ると泣いている両親と心配そうにそれを見つめる犬がいた。

私は部屋に戻ると伝え、ベッドの上でスマホのアルバムの姉との思い出に浸りながら静かに泣いた。
気が付いたら寝ていて外は眩しくなっていた。

こんな状態だけど学校はあるし両親も夜まで仕事があるので家を出て、普通に学校へ行き、放課後は一人で姉の元へ向かった。

病室(幸いにもうちは裕福な方だったので個室)へ入ると姉は普通にスマホいじりながら歌ってた。

私「(姉)ちゃん!たのしそーじゃーん」
姉「あー!(私)ちゃん来てくれたのね〜ありがぴょんす〜!」

思ってたよりずっと普通だった。
かなりやつれてはいるし無理してる感じはしたけど...。