新型コロナの影響で、世界的に供給が不足しているN95マスクや医療防護服。悲鳴を上げる全国の病院や施設に、家庭や企業に眠るマスクを送る草の根プロジェクトが有志により発足し、話題を呼んでいます。「最前線」が直面している現状を聞きました。
https://www.buzzfeed.com/jp/harunayamazaki/covid19maskjp
N95マスクは使用期限が5年とされている。つまり、2009年の新型インフルエンザや2011年の東日本大震災を機に購入されたものは、多くが期限切れになっているのだ。
この非常事態、フィルター部分さえ無事であれば、活用できるのではないか。「ずいぶん古いから」「期限が切れているから」という理由で破棄される前のものを使うことができるなら――。

秋山さんの予想通り、同社の回答は、
「使用期限はゴムや金具の劣化を懸念したもので、フィルター部分には問題はない」だった。

これなら古いものを集める意味があるかもしれない。使用期限にこだわらなければ、可能性はかなり広がる。
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「医療現場が満身創痍なのはもちろんですが、一般の方も自粛ムードが続いて苛立ちが高まっていますよね。
こうした取り組みを通して少しでも気持ちが和らいでほしい。医療従事者をメンタル面で少しでもサポートしたいです」
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「マスクは送れないけれど何か協力できないか」という問い合わせも多い。

「『何かしたいと思っていたので、こういう機会を作ってくれてありがたい』とおっしゃってくださる方が本当に多い。
皆同じ気持ちで、医療従事者を助けるとともに、この困難に立ち向かっているという実感があります」