>>98のメモ書きのつづき)

│ さとるは、初めは学校に持ち込んだ公文の宿題を私に見せながら、
│ 「問題の解き方を教えて。」と頼んでくる感じだったので、
│ さとるの学力の手助けになると思って、私は気軽に引き受けて手伝ってあげました。
│ ところが、月日がたつにつれて
│ 「面倒だから、こうじが解いて。」
│ 「答えもここに書いといて。」
│ 「宿題をやらせてるのがばれたら嫌だから、筆跡もまねといて。」
│ 「筆跡のここが俺と違うじゃん。直しとけよ。」
│ 「100点だと怪しまれるから、時々答えを間違えといて。」
│ という具合に要求がエスカレートしていき、宿題の押し付けへと変わりました。
│ もはや、さとるの学力の手助けになっていません。

│ つまり、さとるは、自分ですべきことを人にやらせておきながら、
│ そのやらせた結果が気に入らなかったら相手に文句を言い、
│ さらに過大な要求を押し付ける、厄介な人物なのです。
│ 代筆の依頼は何度も断りましたが、それでもさとるの悪い要求はやまず、
│ ついには私の勉学の妨げにまでなってきたので、
│ 助けを求めるためにこの手紙を書いた次第です。

(つづく)