私はおばちゃんの好きだった俳優や自分の誕生日を試したけど開かず、何かあったかなと考えてふと思い浮かぶ物があった。
それはおばちゃんの愛犬ゴンの誕生日、私が生まれる前に亡くなったが可愛い果報者だったとおばちゃんの家へ遊びに行く度に言われ誕生日には毎年おばちゃんと一緒にケーキを食べたから覚えてた。
ダイヤルを回すと金庫はガチャリと開いた、その瞬間じじいが私を強く押し退けて中を見てなんだコレはと叫んだのを覚えてる。

中には書類と遺書が入ってた、その場で開けようとするじじいを父が止めて後日家庭裁判所で開いたらそこには遺産は全て寄付すると書いてあったらしい。
じじいは激怒して裁判をしようとしたらしいが、既に弁護士さんと祖母がその遺言書作成時に立ち会った時の写真が祖母のアルバムから出てて弁護士さんから証拠提出済みの状態 じじいは遺留分しか貰えなくなり萎れながら帰っていったそうな。

じじいも私に開けさせなければわからなかったかも知れないのにね。
でも私はゴンとおばちゃんの遺産をわざわざ飛行機使ってまで頻繁に狙いに来ていた金の亡者から護れて誇らしかったよ、とおばちゃんの命日に投稿してみる。