前スレでも出てたが、ハガレンの作者が描いた『銀の匙』という漫画。

ハッキリ言ってありがちな農業漫画だが、価値観がとにかく一面的で薄っぺら。
「田舎、自然=強い、厳しい、たくましい、正しい」
「都会、人工=弱い、甘い、ぬるい、悪い」
という固定観念に固まりきった作風で、広がりが全くない。

よく「田舎は完全な車社会、都会の方がよく歩くから足腰が鍛えられる」と言われるように、
田舎には田舎ゆえの甘さ、都会には都会ゆえの厳しさがあるなんて当たり前だし、
そもそも「甘いから悪い」ってものでもないだろう。
「農家がそんなに偉いのか。動物をさばいて食えるのがそんなに偉いのか。
子どものうちから働くのがそんなに偉いのか」と毒づきたくなったよ。

あの作者はいっぺん、イソップ童話の「町のネズミと田舎のネズミ」とか、「反社会学講座」でも
読んでみたらいいと思う。
自分の労働観、農業観、都会観が、いかに視野が狭く偏ったものかわかるんじゃないか。