#MeToo と声をあげられなくても、あなたはベストを尽くしたのです
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性暴力被害の経験がある人たちが声をあげ、連帯する「#MeToo」の動きがハリウッドで起きてから1年あまり。 その間、何が変わったのか。
11月3日、ハラスメントがない社会づくりを考えるイベントが東京都内であり、約70人が参加した。
セクハラを含むすべての暴力やハラスメントを許さない社会を作るためのプラットフォーム「#WeToo Japan」が主催した。
BuzzFeed Japanは #WeToo Japan のメディアパートナーとなっており、客観的な立場からこの動きを報じている。
イベントでは古田大輔・創刊編集長が、パネルディスカッションのモデレーターをつとめた。

声をあげることを強いるのではない
林さんは「メディアで働く女性ネットワーク」の会員の中でも、実名で声をあげられる人が少ない点について、「どんな圧力がくるかが容易に想像がつくからです。
被害当事者はなおさら言えません」と語った。
「被害者に名乗り出ることを強いるのではなく、名乗り出た人を支えるような社会を目指したい。そんな社会なら、安心して名乗り出ることができるはずです」
ちゃぶ台返し女子アクションは大学などで性的同意について啓発する活動をしているが、就職活動に影響するのではないかと心配する学生もいる。
大澤さんも「性やジェンダーの問題がタブー視されていることと、そもそも声をあげることやアクティビズムに関わることへの圧力と、両方のハードルがあります」と指摘した。

伊藤(詩織)さんは、顔を出して記者会見した2017年5月当時と比べ、メディアで性暴力が取り上げられるようになり、講演やイベントで話せるようになったと実感しているという。
「あのとき声をあげたのはそれしか方法がなかったからですが、公の場でこの話がオープンにできるようになったのは、大きく変わったということです」