再生医療、監視強化へ 効果不明瞭な「がん免疫療法」も(朝日新聞デジタル)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181007-00000006-asahi-soci
10/7
 厚生労働省は、再生医療など細胞を用いる治療の監視体制を強める方針を決めた。
効果がはっきりしない多くの「がん免疫療法」も対象となる。医療機関が事前審査の内容と大きく異なる治療をした場合、
国が把握できる仕組みにして、審査の議事録などをウェブ上に公開させて透明性を高める。
 がん免疫療法をめぐっては、ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった、京都大の本庶佑(ほんじょたすく)特別教授の研究をもとに
開発された「オプジーボ」などの免疫チェックポイント阻害剤が近年、登場。
一部のがんに公的医療保険が適用されている。
再生医療安全性確保法が規制する免疫細胞を用いた治療法とは別の手法だが、「免疫療法」と、ひとくくりで混同されることもある。


「オプジーボは万能ではない」患者団体が注意呼びかけ:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASLB54FDVLB5ULBJ00M.html?ref=amp_rellink
10月5日
 ノーベル医学生理学賞に本庶佑(ほんじょたすく)京都大特別教授が決まり、その研究をもとに開発されたオプジーボなどの
免疫チェックポイント阻害剤に注目が集まる中、全国のがん患者団体でつくる「全国がん患者団体連合会」は5日、
これらを含む免疫療法への注意を呼びかける声明を出した。
 声明は免疫チェックポイント阻害剤について、「現状で効果の期待できるがんの種類が限られ、特有の副作用もある」と指摘。
一方、科学的根拠が明らかでない免疫療法の情報も広がりつつあり、
「一部クリニックで、有効性や安全性を担保できない危険な治療が行われている」とした。
 患者や家族に、不確かな情報に惑わされないよう、主治医らに相談する
▽自費診療で行っている免疫療法の情報や、がんが消える、治ったなどの安易な情報に注意
▽デメリットについても十分な情報を集める――などを求めている。
 がんの薬物療法に詳しい日本医大武蔵小杉病院の勝俣範之教授(腫瘍〈しゅよう〉内科)は「オプジーボも万能ではなく副作用への注意が必要。
チーム医療で対応しなければならない。治療を焦らず冷静に判断できるよう、まずは主治医と話し合ってほしい」と話す。