父親が脳溢血で倒れて入院していた時のこと。
朝から晩まで母親が病院に通い詰めており、当時何から何まで全てやってもらって当然だった
高校生の自分はせめて何かしなければと思い料理の本を見ながら食事は自分が作ることにした。
ところが何を作っても母は「こんなもの食べたくない」、「もっとあっさりしたのが食べたいのに!」と
睨みつけながら自分で作ったり、私の目の前で流しに捨てたりして一口も食べてくれなかった。
本に忠実に作っていたし兄は美味しいと言って食べてくれていたのでメシマズではなかったと思う。
何が悪いのかも分からずに怒鳴られながら作ったものを捨てられるのが嫌になって1か月ほどで
料理するのをやめた。
それから10年ちょっと、法事の席で母親が「夫が入院していた時に娘が毎日ご飯を作ってくれた。
美味しかったし本当に助かった」と親せきに話していたのが衝撃だった。
本人の目の前でよくそんな嘘つけるなあ…