自宅と駅がわりと遠くて、自転車で駅まで通っていた。
冬のある日の夜、駅から自宅まで自転車こいでたら向かいから来たおじさんに呼び止められた。近くに駅が2つあって道を聞かれることが何度かあったので、それだと思って止まったら
「あの…あの…本当に申し訳ないんですけどこれ見てもらっていいですか?」
ってものすごく恐縮した感じで着ていたベンチコートの前を開き、着用中のサテン地の真っ赤なブラ&ショーツを見せられた。
あまりに驚いて
「すみません、そういうの興味ないんです」
とだけ言ったら、また恐縮しながら
「そうですよね…本当にすみません…」
と前を閉じて去って行ったけど、あんなに腰の低い露出狂は初めてだった。